分析・測定結果の解釈で悩んだときのための本 『実験データを正しく扱うために』
分析・測定結果の解釈の悩み
- 分析結果が結構ばらついてしまう。測定回数を増やすのも大変だ。何回測定したらどのくらい正しくなるの?
- よく値の表記で「○○±△△」という形式(エラーバー付きの値)を見るが、あれの意味と使い方は?
- 2本の試薬の純度を測ったところ、値が近いが微妙に違うような気もする。有意な差かどうかってどうやって知るの?
などという疑問を楽に解消する本が、『実験データを正しく扱うために』です。
続きを読む超人への誤解の解消ーー『飲茶の「最強! 」のニーチェ』と『正義の教室』を読んで
超人についての疑問
『飲茶の「最強! 」のニーチェ』を1年前くらいに読みました。大体はわかった気がしたものの、肝心なことがわかりませんでした。以下の2つの疑問があったのです*1。
疑問①超人と宗教的な人って、結局同じなのではないか?
疑問②超人になるのは不可能なのではないか?
しかし最近、同著者の『正義の教室』を読み、納得できてきたので整理しておきます。
- 超人についての疑問
- 分類のおさらい
- 過去の私の疑問
- 疑問①宗教的な人と超人って、結局同じなのではないか?
- 疑問②超人になるのは不可能なのではないか?
- 誤解の解消
- ①他人の価値観を信じることと自分の価値観を追究することは違う
- ②未来の自分はともあれ、今の自分が正しいと思えれば良い
- まとめ
- 疑問①宗教的な人と超人って、結局同じなのではないか?
- 疑問②超人になるのは不可能なのではないか?
強迫観念・退屈・虚しさとの戦い 悩みの種類を整理してみた 『けいおん!』等も例に
生きていると悩みがつきません。
病気のときは健康でさえあれば幸せなのにと感じますが、健康なときは健康であることのありがたみを忘れ、他のことで現状に不満を抱きがちです。仕事が忙しいともっと楽に生きられればいいのにと思い、仕事が暇だと退屈を感じがちです。また、生きがいを感じながらいきいきと生きられるときもあれば、何もかも虚しいと感じるときもあります。
最近『暇と退屈の倫理学 増補新版』を読み、「退屈」という観点から、悩みを捉える視点を学びました。一人の人間の悩みの経時変化も、古今東西の人間たちの悩みの違いも、まとめて分類できそうなので、今回自分なりに整理してみました。
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