化哲感想

アファンタジア(映像を想像できない) 2013入社(メーカー技術)

私の嫌いな東京の言葉 アクセントの平板化 「じゃね?」「でしょ?」

  私は西日本で生まれ育ち、大学生の間だけ東京にいました。東京に出て最も衝撃だったのは、東京の人たちの言葉でした。東京に行く前は、アニメの『ドラえもん』のキャラのような喋り方が「標準語」であり、東京の人たちもそういった標準語を話すものと信じていました。ところが実際には、全く違う喋り方だったのです。

 どういう話し方が「正しい」のかはNHKに任せるとして、ここでは単に私の好き嫌いを述べておきます。

「ご覧のスポンサーの提供でお送りします。」――アクセントの平板化

 これを聞くと私は安心します。「スポンサー」のアクセントが平板化していないからです。

解説:アクセントの平板化 | 国語研の窓 | ことば研究館

 「なまってる」などという意見もネット上に見られますが、「ご覧のスポンサー」という言い方が始まった頃はそれが標準だったのだろうと思います(言い出した人がなまっていたのではなく)。

「ご覧のスポンサーの提供で~」って何でなまってんの? | ログ速@2ちゃんねる(net)

 東京の人たちは、何でもかんでもアクセントを平板化しすぎだと思います。そのうちチョコレートとかも平板化してもおかしくないのでは。

 下記記事では「プロデューサー」の発音についての談義が載っています。これまた平板化した発音が本来のものとされていて、わだかまりを感じます。どうでもいい話ですが、『デレステ』で小日向美穂がだけ平板化しない発音で話すという理由で、私は彼女を気に入りました。

【デレステ】小日向美穂ちゃんのプロデューサーの発音がおかしいのは何で?【スターライトステージ】 | デレステ攻略速報

その他の例

なんで、どこに(関西人かよ)、図書館、○号館、電車、映画、自動車、福山先生、ツイッターNHKは最近平板に切り替えたようだが、私は切り替えない決意)、ナポレオン(これはNHKすら平板なのでそっちが正しいっぽい)、レポート、ドリンク、ドラマ、スケジュール、フラグメント、ターゲット、サークル(これは平板で言わないと通じなそうなので諦める)、キャラクター、アニメ、プロセス、アイコン、アカウント、アバター、リズム、サポート、クライアント、トースト、クリアランス、デザイナー、パフォーマンス、アドバイザー、ウインドウ、セル、オブザーバー、オーナー、リクライニング(これが最長の平板化単語かな?)、ピアノ(これはNHKすら平板なのでそっちが正しいっぽい)、ギター(『けいおん!』のムギちゃん、初めは平板じゃなかったのに……)、アイセック(団体)、化学用語:トルエン、アミド、アミン、キシレンステロイドエントロピー、エンタルピー

 特にパフォーマンスとかリクライニングはひどい。長い単語すら平板化しようという心意気が感じられます。

 

「○○じゃね?」

 初めは何を言っているのか分かりませんでした。もちろんこれは、「○○じゃない(か)?」という意味です。最近では漫画でもたまに見かけます。なぜかわかりませんが、これは私にとってかなり耳障りな言葉です。

 ○○じゃない?→○○じゃねえ?→○○じゃね?という変遷をたどってきたと推測されます。

 

「○○でしょ?」

 「○○でしょ?」が「だろ?」として扱われていることに驚きました。つまり「○○でしょ?」が敬語として扱われていないのです。同学年の学生同士の砕けた会話でも、「○○だろ?」という言葉は聞いた覚えがありません。

 これは不自然だと思いますし、不便でもあります。目上の人と話すときに「○○でしょう?」と言えないのですから。そのかわりに仕方なく、「○○ですよね?」というようにしています。「○○でしょう?」と言いたいのに。「○○ですよね」と言う方が砕けた感じがするので本当はあまり使いたくないのですが。

 

おまけ 女性言葉がない

 『ドラえもん』のしずかちゃんみたいな喋り方をしている女性を見たことがありません。「○○だわ」「○○かしら」「○○よ」という言い回し(女性言葉)です。

 ドラマではなぜか残っていますね。ドラマで女性言葉を聞くと、「現実にはこんな人いないよなあ」と毎回思います。

 女性言葉も地方の方言同様、ほぼ消えてしまいました。女性言葉がないと嫌というわけではありませんが、なぜだろうと思います。