化哲感想

アファンタジア(映像を想像できない) 2013入社(メーカー技術)

資格試験の勉強法 ーー特に化学分野(高圧ガス製造保安責任者、危険物取扱者、公害防止管理者など)ーー

時間のない社会人が資格対策の勉強をするのは大変です。なるべく効率よく合格ラインまで到達したいところです。ここではわたしのおすすめの勉強法を紹介します。

ここで念頭に置く資格は、高圧ガス製造保安責任者、危険物取扱者公害防止管理者などです。これらは、化学メーカー等で働く人がよく取得する資格だと思います(私はすでにいずれも取得済みです)。

 

最も大事なのは過去問

過去問を全部正解できるようになったら、ほとんど合格できると思って良いと思います。化学系の資格試験はワンパターンの問題がほとんどなので。ほぼどんな試験にも言えますが、100点満点をとらないといけないわけではありませんし。

効率的な勉強の流れは以下のようになります。

 

テキストでざっくり知識をつける。難しい箇所はこだわらず飛ばす。

 ↓

過去問を1年分解いてみる。

 ↓

テキストをきっちり読んで体系的に理解する。まだ暗記はそこそこでいい。

 ↓

過去問を解きながら、出てきた問題に関連する暗記を進める。

暗記しづらいところは、ノートに表を作るなどして整理する。

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過去問を2周・3周する。繰り返すのは、間違えたところと、解けたが自信がないところだけでOK。

 

テキストを読むことではなく、過去問を解くことに時間を割くようにします。テキストを読むよりも過去問を解くほうが理解も暗記も進むからです。

 

ついでにいうと、テキストを読んでばかりいると眠たくなり、時間だけが過ぎていくことになりがちです(私だけかもしれませんが)。問題を解くのはそれなりにやりがいがあって退屈しづらいものです。

なお、上でテキストと言っているのは、例えば以下のようなものです。

 試験にほとんど出ないことは割愛しつつ、図解が豊富で手っ取り早く理解・暗記をしやすい本です。

 民間業者からも参考書がでていますが、基本的には公式の団体が出しているもののほうが無難です。「内容が間違っているのでは?」との疑念が拭えないまま勉強することになってしまうので。

「高圧ガス製造保安責任者」や「公害防止管理者」の資格では、分厚くて重い教科書のようなものがありますが、こういうものいきなりを読んで勉強するのはおすすめできません。

せっかくなので完璧な知識をつけたいというのであれば読んでも良いですが、その場合でも上記のおすすめ方法で過去問をさっさと100%解けるようになってから読む方が早いです。いきなり読んでいくと時間がどんどん過ぎていってしまいますので。私は実際にこの手の教科書を読みましたが、時間の無駄だったと後悔しています。

資格とは関係ありませんが、大学で履修する数学のような、暗記要素が小さい分野であっても、問題を解くことで理解が進むものです。ただ教科書を読むだけでは案外理解できません。これは大学受験と大学での試験対策で得た教訓です。

 

週末にまとめてやるより、毎日少しだけでもいいから進めるほうがよい

睡眠により記憶が定着しやすくなるからです。

また、覚えては忘れることを繰り返すことでも、記憶が定着しやすくなります。

寝る前に暗記したいところを読み、朝起きたら読み返すようにすると効果は絶大です。

 

無味乾燥な数値などは、試験直前に覚える

計算問題の解法や基礎的な概念などはなかなか忘れないものですが、規制値の数字のような、理屈で説明がつくものではないような事項はなかなか暗記できません。しかもこういうことを覚えたところでほとんど試験以外の役に立ちません*1ので、しゃかりきに覚えようとするのも虚しいことです。

こういうものはいっそのこと、試験の直前に覚えるようにしたほうが良いと思います。少しの間なら無味乾燥な数字でもなんとか覚えていられます。試験が始まる寸前まで数字をにらみつづけ、試験開始直後にそれを問題用紙の余白に書き出し、それを見ながら解くのがおすすめです。放っておくとすぐ記憶から抜けていきますから。

 

 勉強法の勉強 私が読んでためになった本

これらは、私が中学生・高校生だった頃に読んだ本です。「同じ本を繰り返し勉強せよ」、「過去問を重視せよ」といった勉強法が学べます。 私はこれらの本を読んで東大に合格しました。

*1:必要なときには調べれば良い